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スカラベ スカラベ scarab

翻訳|scarab

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スカラベ
スカラベ
scarab

古代エジプト人が神聖視した一種の甲虫,またその甲虫をかたどったエジプトの宝石彫刻の名称。この虫を意味する古代エジプト語ケペレルという語が「生成」の意味にも通じたことから,天地創造の太陽神ケペラシンボルとして崇拝され,多くの護符や装身具などに作って着用する風習が生じた。

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デジタル大辞泉の解説

スカラベ(〈フランス〉scarabée)

黄金虫。特に古代エジプト人が太陽神の象徴として神聖視したタマオシコガネ。→タマオシコガネ
古代エジプトの護符。宝石や陶器でつくった黄金虫形の像で、装飾をかねて用いた。スカラブ。

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百科事典マイペディアの解説

スカラベ

別名タマオシコガネフンコロガシコガネムシ科の甲虫の一群の総称。オオタマオシコガネは体長25mm内外,黒色。地中海沿岸〜中央アジア,中国に分布。獣糞(ふん)を球にして運搬し,地中に埋めて食糧にする。
→関連項目フンチュウ(糞虫)指輪

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世界大百科事典 第2版の解説

スカラベ【scarab】

タマオシコガネ,フンコロガシとも呼ばれる。甲虫目コガネムシ科ダイコクコガネ亜科(タマオシコガネ亜科)に属し,獣糞を球状に丸めて転がして運搬するグループを指す。主としてスカラバエウスScarabaeusおよびギムノプレウルスGymnopleurusの両属に含まれる種類で,地中海沿岸地方,アフリカインド,中国および朝鮮半島などに分布するが,日本にはいない。頭部や脚は,糞を丸めたり,転がしたりするのにつごうのよい形態となっている。

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大辞林 第三版の解説

スカラベ【scarabée】

タマオシコガネ(フンコロガシ)と呼ばれる一群の黄金虫こがねむしの称。古代エジプトでは太陽神ケペリを表し、生成・創造・再生のシンボルとして神聖視され、彫刻・印章・護符・装身具などにその意匠が彫られた。
スカラブ に同じ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スカラベ
すからべ
scarab

甲虫類に属する昆虫の一群で、タマオシコガネ、フンコロガシなどとよばれる。獣糞(じゅうふん)を球状にして転がし、餌(え)にしたり、産卵に用いる。古代エジプトでは、その生態に象徴的意義をみ、スカラベの姿神ケプリ(ケペリ)が崇拝された。糞球を運ぶようすを、太陽が天空を東から西に運ばれる姿になぞらえ、ケプリ神は太陽神アトゥムと同一視された。ケプリとは「自ら生まれた者」の意。スカラベは「再生」「復活」「創造」のシンボルとされ、古代エジプトではその意匠は彫刻、印章、護符、装身具などに用いられた。彫刻ではカルナック神殿の像、大英博物館蔵の巨像が有名。護符にはラピスラズリ、トルコ石、黒曜石、ファイアンスなどが用いられ、裏面に所有者名や神像などを彫り、身につけたり、ミイラの包帯に巻き込んだ。やや大形で、裏に「死者の書」を記した「心臓スカラベ」は、ミイラの胸の上に置かれた。[吉村作治]

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世界大百科事典内のスカラベの言及

【カブトムシ(兜虫)】より

…大プリニウスは《博物誌》に2種のカブトムシを記載し,角をもつ種は護符として子どもが首に下げ,エジプトにすむ別種は小さな肥やしの玉をつくってそこに卵を産み,それを転がすと述べている。大プリニウスが説明した2種のうち後者は,正しくはカブトムシではなくスカラベのことで,エジプトの太陽神ラーの復活を象徴する。玉を転がすその習性が,転がるようにして天を通過する太陽に擬せられたからである。…

【コガネムシ(黄金虫∥金亀子)】より

…ファーブルの《昆虫記》ではハナムグリ類,タマオシコガネ類の観察が詳しい。古代エジプト人はタマオシコガネ(スカラベ)を太陽神ケペリの化身としてあがめた。中国ではコガネムシ類(食葉群,食糞群)の幼虫を〈蠐螬(せいそう)〉と呼ぶ。…

【糞】より

… アリストファネスの《蛙(かえる)》その他のギリシア喜劇に排泄に関する弄言(ろうげん)が多いのは,この不浄観を利用して笑いを誘う意図からであるが,とくに《平和》(前421上演)ではくそ食い黄金虫にくそだんごを与えて巨大にしたトリュガイオスが,神馬ペガソスを操るベロレフォンよろしくこれに乗って,天上にあるゼウスの館(やかた)にたどり着くという筋書が,性の話題とないまぜになっている。なお,くそ食い黄金虫,すなわちスカラベはフンコロガシ,タマオシコガネとも称される甲虫の1種で,ファーブルの《昆虫記》での記述,また古代エジプトでは聖なる虫として崇拝されたことで有名である。糞や排便行為を笑いに盛りこんだのはほかにも少なくなく,中世ドイツ民話ティル・オイレンシュピーゲルにも散見され,ラブレーの《ガルガンチュアとパンタグリュエルの物語》の《第一之書ガルガンチュア》第13章は排便後のしりを何で拭くかの長々しい話で埋まっている。…

【宝石】より

…円筒印章は沈み彫(インタリオ)で粘土板にころがして使うが,紐でつるされて携帯され,それが着用宝飾石の起源ともいわれている。エジプトでも甲虫形に彫刻された宝石,すなわちスカラベが天地創造の神とされ,再生・長寿の象徴として神聖視され,護符として着用された。全メソポタミアを統一したバビロニア王朝時代には,円筒印章の流行は続いたが,円錐形や半球形の印章石の平面に,紋章的な図柄を彫り込んで押印や封印用として用いるスタンプ・シールstamp sealが普及し始めた。…

【指輪∥指環】より

…指輪の歴史が始まるのは古代エジプトあたりからで,金のほか貝殻や軟らかい石や紫水晶のものがつくられ,大衆用には陶器のものがあった。エジプトでは指輪にスカラベを彫ったもの,あるいは指輪の飾台(そこに認印のしるしが彫られた)をスカラベ形にしたものが幸運のしるしとして用いられた。スカラベはその卵を動物の糞に包んで玉にし,その中で孵化(ふか)させるので,それが死と復活と不死を象徴すると考えられていた。…

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