ブジー(読み)ぶじー(その他表記)bougie

翻訳|bougie

デジタル大辞泉 「ブジー」の意味・読み・例文・類語

ブジー(〈フランス〉bougie)

食道尿道など管状器官に挿入し、内径拡張するための医療器具。消息子しょうそくしゾンデ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブジー」の意味・わかりやすい解説

ブジー
ぶじー
bougie

食道、直腸、尿道、尿管、鼻涙管など管状器官の内径の拡張を行うための棒で、金属や比較的硬性の材質でできている。消息子ともいう。形状と材質、用途により区別分類される。食道ブジーは比較的長く、先端は細い。主として狭窄(きょうさく)の拡張に用いる。球頭ブジーは先の細いヘビの頭状で、狭窄部の探知に用いられることが多い。尿道に用いられるものには直線ブジー、曲線ブジー、糸状ブジーなどがあり、直線ブジーはまっすぐで女子の尿道拡張、男子の前部尿道拡張に用いられる。曲線ブジーは男子の尿道全体の拡張のためのものでいろいろのタイプがある。糸状ブジー(誘導ブジー)は尿道狭窄があってカテーテルが入れられず、拡張が必要なときなどに使うもので、糸のように細いブジーを先に通しておき、それに金属カテーテルを接続して入れると、方向を間違うことはない。

[河村信夫]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブジー」の意味・わかりやすい解説

ブジー
bougie

金属製,ゴム製などの細い管または棒で,おもに尿道などの狭い体管腔に挿入して,狭窄部分の拡張をはかるために用いられる医療器具である。

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