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ブルックナー理論 ブルックナーりろんBrueckner's theory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ブルックナー理論
ブルックナーりろん
Brueckner's theory

原子核の殻構造に対する理論の1つ。殻模型は現象論的に大きな成功を収めたが,核内の核子間に働く核力はきわめて強い引力部分をもち,さらに約 0.4×10-13cm 以下には2核子は近づけないような固い芯の存在が知られているから,なぜ殻模型が原子核に対して成立するか不思議に思われていた。 1954年頃から K.ブルックナーとその協力者は,短距離相関を導入して殻模型の説明を試みた。のちに,この理論は原子核ばかりでなく,核物質液体ヘリウムなどにも応用されている。

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世界大百科事典内のブルックナー理論の言及

【原子核】より

…独立粒子運動の描像に基づくこの模型は,陽子数,中性子数ともに魔法数であるような閉殻の近くの原子核の性質を記述するのに有効であるばかりでなく,より一般に個々の核子の自由度に基づく原子核の微視的理論の基礎として重要な役割を演じている。このような現象論的模型を,核力を基にして基礎づけようとする試みは核物質の理論を生み,K.A.ブルックナー,H.A.ベーテ,J.ゴールドストーンらにより強い短距離力で相互作用する量子多体系を扱う手法(ブルックナー理論)が,物性論における量子液体の理論とも結びついて発達した。 重い原子核の中には,分子のもつ回転準位と非常によく似たエネルギー準位構造をもつものが数多くあることがわかり,その電磁的遷移の特徴とも結びつけて,回転楕円体に変形した原子核が回転するという描像がA.ボーア,B.モッテルソン,J.レインウォーターによって提案された。…

※「ブルックナー理論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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