ブルック・ファーム(英語表記)Brook Farm

世界大百科事典 第2版の解説

ブルック・ファーム【Brook Farm】

アメリカのトランセンデンタリズムの信奉者が1841年4月にボストン郊外のウェスト・ロクスベリーに開設した理想主義農場。のちC.フーリエの影響をうけて〈ファランクスPhalanx〉とも呼ばれた。指導者リプリーGeorge Ripley(1802‐80)の言葉を借りると,この事業の目的は〈頭と手の労働の間に現在よりも自然な統一を確保すること〉だったが,早くも46年には財政難から破局を迎えることになる。なおホーソーンの長編《ブライズデール・ロマンス》はこの農場での彼自身の体験を素材にしている。

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世界大百科事典内のブルック・ファームの言及

【ダナ】より

…ニューハンプシャー生れ。1839年ハーバード大学に入るが,学位はとらず,ユートピア・コミュニティ〈ブルック・ファーム〉に参加,機関紙《ハービンガー》の編集にたずさわった。47年グリーリーとの関係で《ニューヨーク・トリビューン》に入社,ヨーロッパに渡って〈48年革命〉の記事を送った。…

【トランセンデンタリズム】より

…〈自然は精神の象徴である〉というエマソンの言葉は,物質界と精神界(神)との照応関係の認識から出ており,この象徴論は19世紀中期のアメリカ文学黄金時代の作家たちに影響を及ぼし,アメリカ独自の象徴主義文学の源泉になったといえる。超越主義の社会改革運動は,リプリーが主宰したボストン郊外における共同生活団ブルック・ファームに見られるが,この生活団に参加したN.ホーソーンは,彼らの理想社会の夢がはかなく破れ去ったてんまつを小説化した。A.B.オールコットとその家族を中心とした寒村ハーバードのフルートランズFruitlands(菜食主義生活団。…

※「ブルック・ファーム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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