ブーゲンビル紛争(読み)ブーゲンビルふんそう

百科事典マイペディア 「ブーゲンビル紛争」の意味・わかりやすい解説

ブーゲンビル紛争【ブーゲンビルふんそう】

パプア・ニューギニアブーゲンビル島における分離独立運動。ブーゲンビル島は,ドイツ領,オーストラリア信託統治領を経て,1975年のパプア・ニューギニア独立の際,同国領となった。この当時から島民は分離独立を主張したが,島の豊富な銅資源をめぐる利権絡み,実現しなかった。銅山の採掘権料の配分をめぐる島民の不満は消えず,1988年,ブーゲンビル革命軍が結成され,銅山を閉鎖した。政府は国軍を派遣し,さらに海上封鎖を行った。1990年に革命軍は北ソロモン共和国独立宣言を行っており,深刻な事態が続いている。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android