デジタル大辞泉
「絡み」の意味・読み・例文・類語
がらみ【絡み/×搦み】
[接尾]
1 年齢や値段を表す数詞に付いて、だいたいその見当、その前後であるという意を表す。「五十―の男」「千円―の品」
2 名詞に付いて、そのものをくるめて、それと一緒に、の意を表す。「袋―売る」
「刀を取りて、鞘―うたんとす」〈甲陽軍鑑・二〇〉
3 名詞に付いて、それと密接に関連していることを表す。「派閥―の人事」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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からみ【絡・搦】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「からむ(絡)」の連用形の名詞化 )
- ① 巻きつくこと。
- [初出の実例]「千筋の引づなからみのくさり」(出典:浄瑠璃・唐船噺今国性爺(1722)下)
- ② 相撲のからみ投げ。また、男女の房中での色事。
- [初出の実例]「色の土俵のせきと関、四十八手はまだなこと。新手をもってお客をば、投もからみもするなれど」(出典:人情本・春色辰巳園(1833‐35)初)
- ③ 無理を言ったり、言いがかりをつけたりして困らせること。
- [初出の実例]「我大通の道は〈略〉悪振(いやみ)邪工(カラミ)の無理(こじつけ)を止め我心を察して他(ひと)の心を察するの義」(出典:洒落本・大通禅師法語(1779))
- ④ 入り組んだ事情。めんどうな事柄。
- [初出の実例]「なるほど先の面(つら)が悪ひと、からみがなくて遊びよふ御ざりやす」(出典:洒落本・美地の蠣殻(1779))
- ⑤ 歌舞伎、舞踊劇などで、主役を引きたてる役、または演出法。軍兵、捕り手、花四天(はなよてん)などがある。とりまき。とったり。
- ⑥ 相場がある一定の値段の前後にあること。→絡(がらみ)②。〔模範新語通語大辞典(1919)〕
がらみ【絡・搦】
- 〘 接尾語 〙
- ① 名詞に付けて、そのものをくるめて、そのものといっしょに、の意を表わす。ぐるみ。
- [初出の実例]「刀を取て、さやがらみうたんとす」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品一〇)
- ② 年齢、値段を示す数詞に付けて、だいたいその見当、その前後、の意を表わす。値段の場合は多く相場で用いる。「五十がらみの人」
- [初出の実例]「カラミ 搦み。〈略〉二円搦(ガラ)みと云へば二円内外のこと」(出典:模範新語通語大辞典(1919)〈上田景二〉)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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