デジタル大辞泉 「絡み」の意味・読み・例文・類語 からみ【絡み/×搦み】 1 巻きつくこと。2 言いがかりをつけること。「―上戸じょうご」3 密接に関連していること。また、入り組んだ関係。「予算との―があって実現は難しい」→がらみ4 俗に、交流。「一度も―がない人」→からむ45 歌舞伎の演出で、主役の強さなどを強調するため、捕り手・軍兵などに扮した端役はやくが主役にからむこと。また、その役。[類語]関係・関連・連関・連係・相関・関与・交渉・係かかわり・繋つながり・結び付き・掛かり合い・引っ掛かり・当該・当事・掛かりっきり(―する)関する・係かかわる・係かかる・まつわる・係かかずらう・与あずかる・絡む・掛かり合う・関わり合う・巡る・かまける がらみ【絡み/×搦み】 [接尾]1 年齢や値段を表す数詞に付いて、だいたいその見当、その前後であるという意を表す。「五十―の男」「千円―の品」2 名詞に付いて、そのものをくるめて、それと一緒に、の意を表す。「袋―売る」「刀を取りて、鞘―うたんとす」〈甲陽軍鑑・二〇〉3 名詞に付いて、それと密接に関連していることを表す。「派閥―の人事」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「絡み」の意味・読み・例文・類語 からみ【絡・搦】 〘 名詞 〙 ( 動詞「からむ(絡)」の連用形の名詞化 )① 巻きつくこと。[初出の実例]「千筋の引づなからみのくさり」(出典:浄瑠璃・唐船噺今国性爺(1722)下)② 相撲のからみ投げ。また、男女の房中での色事。[初出の実例]「色の土俵のせきと関、四十八手はまだなこと。新手をもってお客をば、投もからみもするなれど」(出典:人情本・春色辰巳園(1833‐35)初)③ 無理を言ったり、言いがかりをつけたりして困らせること。[初出の実例]「我大通の道は〈略〉悪振(いやみ)邪工(カラミ)の無理(こじつけ)を止め我心を察して他(ひと)の心を察するの義」(出典:洒落本・大通禅師法語(1779))④ 入り組んだ事情。めんどうな事柄。[初出の実例]「なるほど先の面(つら)が悪ひと、からみがなくて遊びよふ御ざりやす」(出典:洒落本・美地の蠣殻(1779))⑤ 歌舞伎、舞踊劇などで、主役を引きたてる役、または演出法。軍兵、捕り手、花四天(はなよてん)などがある。とりまき。とったり。⑥ 相場がある一定の値段の前後にあること。→絡(がらみ)②。〔模範新語通語大辞典(1919)〕 がらみ【絡・搦】 〘 接尾語 〙① 名詞に付けて、そのものをくるめて、そのものといっしょに、の意を表わす。ぐるみ。[初出の実例]「刀を取て、さやがらみうたんとす」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品一〇)② 年齢、値段を示す数詞に付けて、だいたいその見当、その前後、の意を表わす。値段の場合は多く相場で用いる。「五十がらみの人」[初出の実例]「カラミ 搦み。〈略〉二円搦(ガラ)みと云へば二円内外のこと」(出典:模範新語通語大辞典(1919)〈上田景二〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by