ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブーゲンビル」の意味・わかりやすい解説
ブーゲンビル
Bougainville, Louis-Antoine de
[没]1811.8.31. パリ
フランスの航海者,軍人。1756年モンカルム侯の副官としてヌーベル・フランス(カナダ)に出征,イギリス軍と戦った。その後海軍に入り,1764年フランスのために独力で,フォークランド諸島に植民地を建設。1766年から世界一周を命じられ,12月出帆。マゼラン海峡を経て南太平洋に入り,タヒチ,サモア,ニューヘブリディーズ諸島などを歴訪,1769年3月帰国。その記録は『世界周航記』Voyage autour du monde(1771)として出版された。その後アメリカ独立戦争に参加し,1790年ブレストの艦隊司令官に就任。ナポレオン時代元老院議員ならびに伯爵となった。ソロモン諸島のブーゲンビル島,ニューヘブリディーズ諸島の同名の海峡,およびオシロイバナ科の植物ブーゲンビレアは彼の名にちなむ。
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