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ヘパリンナトリウム heparin sodium

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヘパリンナトリウム
heparin sodium

医薬品としてのヘパリン。抗凝血作用,抗脂血作用のあるムコ多糖体の硫酸エステルのナトリウム塩である。動物の肝臓および肺から抽出された。生理的にも血液中に存在し,主として肥満細胞中でヒスタミンと安定なイオン結合をしている。抗凝血作用は血液凝固過程のうち,次の5つを抑制することによる。 (1) 活性化 XI因子が IX因子となる過程,(2) プロトロンビンがトロンビンになる過程,(3) トロンビンがフィブリノーゲンに作用してフィブリンを形成する過程,(4) 血小板凝集,(5) 活性化X因子の作用。抗脂血作用は抗凝血作用を示す 10分の1以下の量でリポ蛋白リパーゼを活性化し,脂血症,主として高中性脂肪血症に有効である。通常,1単位のヘパリンは血液 1mlの凝固を1時間阻止するように規定されている。高分子化合物なので過敏性反応を起すことがあるが,副作用の大部分は抗凝固作用による出血である。

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