日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ベッカー(Howard Paul Becker)
べっかー
Howard Paul Becker
(1899―1960)
アメリカの社会学者。シカゴ大学でパークの指導を受け、1937年ウィスコンシン大学における社会学講座を担当、定年まで在職した。アメリカにおける指導的理論家であるが、それは、M・ウェーバー、ウィーゼをはじめとするドイツ社会学の影響下にあったこと、さらにはG・H・ミードやズナニエツキー、W・トマスの影響を受けたことによる。またM・シェラーなどとの関連において社会思想史や社会学説史の優れた研究者としても著名であり、『知識から科学への社会思想』(1938)は名著といわれている。
[鈴木幸寿]
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