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ドイツ社会学 ドイツしゃかいがくGerman sociology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ドイツ社会学
ドイツしゃかいがく
German sociology

ほぼ 19世紀の中頃に誕生し,もっぱら理論的,方法論的研究に特色がある。ドイツ産業革命期に,K.H.マルクス,L.シュタインらは近代市民社会の具体的諸問題を取上げ,一方,経済的,政治的遅れを反映して民族の問題を重視する W.H.リールらも現れ,以後ドイツ社会学は階級と民族の問題が重要な課題となった。 W.ブントらの民族心理学,G.ラッツェンホーファーらの人種論を中心とする社会学は,民族を課題とした。 G.ジンメルは形式社会学の方法論を確立し,世界の学界の主流を形成した。一方,文化社会学は,A.ウェーバー,M.シェーラーらによって確立された。文化社会学に近い立場として,F.オッペンハイマーの歴史哲学的社会学,W.ゾンバルトの総体社会学,A.バルターの総社会学が展開され,形式社会学から文化社会学へ移行してドイツ社会学は一応の完成をみた。しかし 1933年ナチス政権樹立により,自由主義的もしくは社会民主主義的傾向をもつ社会学者は追放,または亡命を余儀なくされ,八十余年の伝統をもつドイツ社会学は壊滅的打撃を受けた。第2次世界大戦後,L.ウィーゼらを中心としてドイツ社会学は再建され,アメリカ社会学の社会調査的研究方法なども導入され T.W.アドルノ,R.ケーニヒらが活躍した。現在では,J.ハーバーマスや N.ルーマンが一般性の高い理論を構築しつつある。

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