ベルナール(Jean-Jacques Bernard)(読み)べるなーる(英語表記)Jean-Jacques Bernard

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ベルナール(Jean-Jacques Bernard)
べるなーる
Jean-Jacques Bernard
(1888―1972)

フランス劇作家。第一次・第二次世界大戦間に主としてブールバール劇界で活躍した。喜劇作家トリスタンの息子だが、作風は父とはかなり異なり、知的、心理主義的で、沈黙に多くを語らせようとした「沈黙の演劇」の主張実践は有名。『くすぶる火』Le Feu qui reprend mal(1921)、『マルチーヌ』(1922)、『旅への誘(いざな)い』(1924)、『国道6号線』(1935)、『イスパーンの庭師』(1939)などが評価されている。

渡辺 淳]

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