ペデリン

デジタル大辞泉 「ペデリン」の意味・読み・例文・類語

ペデリン(pederin)

アオバアリガタハネカクシなどハネカクシ科の昆虫体液に含まれる有毒成分。触れると皮膚炎を起こし、目に入ると結膜炎角膜潰瘍を起こす。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「ペデリン」の解説

ペデリン
ペデリン
pederin

C25H45NO9(503.63).甲虫アオバアリガタハネカクシPaederus fuscipesが分泌する有毒成分.融点114 ℃.通常有機溶媒,酸に可溶,水,ヘキサンに難溶,アルカリに不溶.1~10 mg mL-1 でタンパク質合成を阻害する.ヒトや家畜に対して皮膚炎や眼炎を起こす.また,植物,トリコモナス菌に対しても強い生育阻止作用を示す.[CAS 27973-72-4]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のペデリンの言及

【アオバアリガタハネカクシ】より

…その他の部分は橙赤色で体長約7mmで細長い。体液にペデリンpederinと呼ばれる有毒物質を含み,この液が皮膚に付着すると炎症を起こすことがある。とくに線状の炎症(線状皮膚炎)を起こす場合が多い。…

※「ペデリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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