ホロ酵素(読み)ホロコウソ

  • holoenzyme
  • ホロこうそ〔カウソ〕

デジタル大辞泉の解説

holoenzyme》たんぱく質成分のほかに活性に必須な非たんぱく質成分を含み、これらすべてが結合している酵素。たんぱく質部分のみを示すアポ酵素に対する語。

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大辞林 第三版の解説

補酵素と結合して活性をもった酵素の総称。補酵素を失い不活性となったものは、アポ酵素と呼ばれる。 → アポ酵素

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化学辞典 第2版の解説

補欠分子族を結合し,機能的に完全なの酵素.酵素のなかには構成成分として,タンパク質低分子化合物よりなるものがある.そのタンパク質部分をアポ酵素,低分子物質補酵素または補欠分子族という.いずれの物質も単独では酵素としての機能を発現しないが,生体内では結合した状態,すなわち,ホロ酵素として存在し,機能を発現する.したがって,

ホロ酵素 = アポ酵素 + 補酵素(補欠分子族)

という関係が成立する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典内のホロ酵素の言及

【酵素】より

…タンパク質の一次構造の違いが,DNAの遺伝情報の違いに基づくことは今日よく知られているが,酵素分子の個性は,この上にさらにサブユニットの組合せや,タンパク質分子以外の補欠因子族cofactorの種類によっても影響される。タンパク質だけから成る酵素に対して,活性発現に必要なタンパク質以外の成分を結合した分子をホロ酵素holoenzyme,ホロ酵素のタンパク質部分をアポ酵素apoenzymeと呼ぶ。補欠因子族の中には,ビタミンB1,B2,B6などの誘導体やATPのような有機物質も含まれており,これらをとくに補酵素coenzymeと呼ぶが,このほか,K,Na,Cl,Ca2+などの陽イオン,陰イオン,金属イオンを要求する酵素も少なくない。…

【補酵素】より

…それらの分子を補欠分子族prosthetic group,または配合団と呼ぶが,金属原子,各種の無機アニオン,カチオンなどを除き,有機分子として作用するものを補酵素と呼ぶ。補酵素を解離させた残りのタンパク質部分をアポ酵素apoenzyme,アポ酵素に補酵素が結合したものをホロ酵素holoenzymeと呼ぶ。以下に代表的補酵素について述べるが,その多くはビタミンに属する。…

※「ホロ酵素」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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