ボールト(Sir Adrian Boult)(読み)ぼーると(英語表記)Sir Adrian Boult

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ボールト(Sir Adrian Boult)
ぼーると
Sir Adrian Boult
(1889―1983)

イギリスの指揮者。オックスフォード大学卒業後ライプツィヒ音楽院に留学ニキシュ指揮法を学ぶ。1918年ロイヤル・フィルを指揮してロンドンでデビュー、以後BBC交響楽団、ロンドン・フィルなどの常任指揮者を務め、イギリスのオーケストラの水準向上に寄与、37年サーの称号を授けられた。端正な芸風の持ち主で、古典から現代まで広いレパートリーを誇っていたが、とくに現代イギリス音楽の理解者として知られ、多くの作品を初演、紹介した。

[岩井宏之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例