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ロンドン

百科事典マイペディアの解説

ロンドン

ドイツ出身の米国物理学者ゲッティンゲン大学,ミュンヘン大学等で学び,1928年にベルリン大学私講師となったが1933年ナチス政府により追放。1939年渡米しデューク大学教授。

ロンドン

米国の作家。占星術師私生児として生まれ,少年時代から放浪生活を送る。社会主義やニーチェ共鳴,処女短編集《の子》(1900年)以後も世界中を渡り歩きながら,《荒野の呼び声》《白い牙》(1906年),《海の狼》(1904年),《鉄の踵》(1907年)や評論集《階級闘争》(1905年),スラム街のルポ奈落の人びと》(1903年),半自伝的な《マーティン・イーデン》(1909年)等を発表。

ロンドン

英国の首都。イングランド南東部,テムズ川両岸にまたがる同国最大の都市。中心をなすのはシティで,ほかにウェストミンスターなど12区がカウンティ・オブ・ロンドンを形成していたが,首都圏の拡大と広域行政の立場から,ミドルセックス,ケントやエセックスの一部など,ロンドン橋からほぼ半径24kmの地域までを含むグレーター・ロンドンGreater London(シティのほか32区)が1965年に形成された。
→関連項目イギリスウェストミンスター宮殿,ウェストミンスター寺院及びセント・マーガレット教会セント・パンクラス[駅]ビクトリア[駅]ロンドンオリンピック(1908年)ロンドンオリンピック(1948年)ロンドンオリンピック(2012年)

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デジタル大辞泉プラスの解説

ロンドン

ビルケンシュトックが販売するサンダル

ロンドン

オーストリアの作曲家ヨーゼフ・ハイドンの交響曲第104番(1795)。原題《London》。ロンドンで作曲されたロンドン交響曲の一つ。

ロンドン

《London》イギリス海軍の戦艦。フォーミダブル級の改良型であるロンドン級のネームシップ。1899年進水、1902年就役の前弩級戦艦。1919年退役。

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世界大百科事典 第2版の解説

ロンドン【London】

イギリス,イングランド南東部にある同国の首都。ニューヨーク,東京などと並ぶ世界最大の都市の一つで,国際的な政治,経済,文化の中心地である。かつての大英帝国,現在のイギリス連邦の中心でもあり,近代においてはしばしば国際会議,国際条約締結の舞台となった。地名はケルト語で〈荒れた〉を意味するロンドlondoに由来し,ローマ時代にはロンディニウムLondiniumまたはロンディニオンLondinionと呼ばれた。

ロンドン【London】

カナダ,オンタリオ州の都市。人口30万3165(1991),大都市域人口40万2124(1992)。肥沃なオンタリオ半島の中央部にあり,酪農製品,トウモロコシ,果物などの集散地トロントデトロイトの中間に位置して,交通の要地となり商工業も発達している。1826年,この地を流れるテムズ川のほとりにイギリス人が町を建設,市名をイギリスのロンドンにちなんで命名した。市内にもロンドンに由来する地名が多い。

ロンドン【Cândido Mariano da Silva Rondon】

1865‐1958
ブラジルの探検家。マト・グロッソ州出身の職業軍人で,コントの実証主義を信奉した。25年間インディオ部落を旅して,1910年,初代のインディオ保護局長官に任ぜられた。5万km2に及ぶ地域の地図を作製し,電信網を完成させた。最近,急速に開発がすすめられているロンドニア直轄州は,彼の事業を記念して命名された所である。【乗 浩子】

ロンドン【Fritz London】

1900‐54
アメリカの物理学者。ドイツのブレスラウの生れ。ゲッティンゲン大学およびミュンヘン大学に学び,1928年よりベルリン大学私講師となる。33年ヒトラー政権に追放されオックスフォード大学ソルボンヌ大学で研究,39年アメリカに渡る。以後デューク大学理論化学教授。初期の研究では量子力学によって化学結合やファン・デル・ワールス力を解明することに力を注いだ。とくに27年ハイトラーW.Heitler(1904‐81)とともに行った水素の分子構造についての量子力学的研究(ハイトラー=ロンドンの理論)は量子力学の化学への導入に先鞭をつけるものであった。

ロンドン【Jack London】

1876‐1916
アメリカの小説家。サンフランシスコで,占星術師の私生児として生まれたとされる。青少年時代を無頼と放浪のうちに過ごし,カリフォルニア大学に1学期在籍,その前後にスペンサーダーウィンマルクス,ニーチェ等を愛読,特に社会主義の影響を受けた。その後アラスカゴールドラッシュに加わり,その経験を素材にした9編の短編小説は《狼の子》(1900)にまとめられ,好評を博した。ロンドンのスラム街の調査,日露戦争等の特派員活動にも従事

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大辞林 第三版の解説

ロンドン【London】

〔Fritz L.〕 (1900~1954) ポーランド生まれのアメリカの理論物理学者。ハイトラーとともに量子力学を用いて水素分子の結合力の説明。また、超低温や超伝導の研究にも業績を残した。
〔Jack L.〕 (1876~1916) アメリカの小説家。ニーチェ的超人思想にひかれ、野性、本能を主題とした小説を書いた。代表作「野性の呼び声」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ロンドン
London, Fritz Wolfgang

[生]1900.3.7. ブレスラウ(現ポーランド,ウロツワフ)
[没]1954.3.30. ノースカロライナ,ダラム
ドイツ生れのアメリカの理論物理学者。ドイツ各地の大学で学び,1921年ミュンヘン大学にて哲学で学位取得。のち物理学に転向し,A.ゾンマーフェルトに学ぶ。ベルリン大学私講師 (1928) 。イギリスの帝国化学工業会社に勤め (33) ,パリ大学ポアンカレ研究所に入所 (39) 。同年渡米してデューク大学教授。 27年 W.ハイトラーとともに量子力学に基づいた水素分子の研究を行い,化学結合の量子力学的理論の基礎を築いた (→ハイトラー=ロンドンの理論 ) 。また弟 H.ロンドンとともにロンドン方程式を提出し超伝導の現象論を展開。超流動ヘリウム4に関する研究も知られている。

ロンドン
London, Jack

[生]1876.1.12. サンフランシスコ
[没]1916.11.22. カリフォルニア,グレンエレン
アメリカの小説家。本名 John Griffith London。旅回りの占星術師の子に生れ,14歳で学校をやめ,さまざまな肉体労働や放浪に明け暮れる少年時代を過し,アザラシ猟の船に乗組んで日本にも立寄った。 19歳で高校に入学,1年後には一時カリフォルニア大学に在学して,H.スペンサー,ダーウィン,マルクス,ニーチェの著作に親しんだ。 1897年カナダのユーコン地方,クロンダイクゴールド・ラッシュに加わり,この経験をもとに発表した最初の短編集『狼の子』 The Son of the Wolf (1900) で一躍認められた。同じくユーコンを舞台にした長編『野性の呼び声』 The Call of the Wild (03) ,『白い牙』 White Fang (06) ,アザラシ猟の超人的船長を描く『海の狼』 The Sea-Wolf (04) ,拳闘家の悲劇を描く『試合』 The Game (05) など,人気作を次々発表して第一線作家の地位を確立した。しかし,本能的な自己顕示欲と社会主義的立場との矛盾に苦しんで自殺した。ほかに夢物語『アダム以前』 Before Adam (06) ,未来小説『鉄の踵』 The Iron Heel (07) ,自伝的小説『マーティン・イーデン』 Martin Eden (09) ,『ジョン・バーリコン』 John Barleycorn (13) など。日露戦争のおり従軍記者として再度日本を訪れた。

ロンドン
London

イギリスの首都。イングランド南東部,テムズ川の河口より約 80km上流の沿岸に位置する。43年,ローマ皇帝クラウディウス1世による征服後,湿地帯を横切る距離が最短ですむ渡河点としてテムズ川に架橋されて以来,橋頭集落ロンディニウムとして発達した。1066年,ノルマンディー公ウィリアム(ウィリアム1世)がウェストミンスター寺院でイングランド王に即位してから,イングランドの首都として発展。1664~65年疫病が大流行,1666年のロンドン大火で市街地の大半を焼失したが,エリザベス朝時代に飛躍的な発展を遂げ,17世紀には国際金融市場の中心地となった。第2次世界大戦まで大英帝国の首都として繁栄,その後大英帝国の衰退に伴って世界経済における市の重要性は低下したが,旧植民地を含むイギリス連邦の政治,経済の中心地としての,またヨーロッパ連合 EU,第三世界に対する貿易・金融上の大中心地としての地位は依然として維持し,アメリカ合衆国のニューヨーク,スイスのチューリヒと並ぶ国際金融界の大取引場として大きな影響力を及ぼしている。
タワーブリッジより下流のテムズ川の水路と,その沿岸に並ぶドック群,埠頭からなるロンドン港はイギリス最大の貿易港で,おもに食糧と工業原料を輸入,工業製品を輸出する。工業部門は,中心市街部では奢侈品,家具,衣料などの製造,テムズ川沿岸部では製粉,製糖や,石油精製,自動車製造,造船を含む重化学工業,郊外部では機械,電機などの工業が中心。炭田を背後に控えて発展したイギリスのほかの工業都市とは異なるが,膨大な労働力と消費人口を抱える,イギリス最大の工業中心地となっている。18世紀以降,急激に都市化が進み,1888年ロンドン市(シティ)を中心とした市街化地域がロンドン県となったが,その後も都市域が拡大し続けたため,1965年同県は廃止された。これに代わって郊外の住宅地を含めてグレーターロンドンというコナベーション(連接都市域)が設置された。イングランド銀行大英博物館,ウェストミンスター寺院,バッキンガム宮殿ロンドン塔イギリス国会議事堂セント・ポール大聖堂,ギルドホール,ナショナル・ギャラリー,ロンドン博物館など歴史的建造物が多い。イギリス最大の総合大学であるロンドン大学をはじめとする多数の高等教育機関がある。イギリス最大の交通中心地でもあり,全国各地からの鉄道,道路が集まり,西郊にヒースロー国際空港,南郊にガトウィック空港がある。面積 1572km2。人口 817万3941(2011)。

ロンドン
London

カナダ,オンタリオ州南東部の都市。トロントの南西 185km,エリー湖の北 34km,オンタリオ湖セントクレア湖の中間に位置する。 1826年イギリス軍の駐屯地として開かれ,軍事都市として発展したが,53年鉄道が通じて,交通の中心としても発達。現在オンタリオ州南西部の金融,宗教,教育,軍事,工業の中心として繁栄。食品,金属,ディーゼル機関車,衣料,電機などの工業が行われる。ウェスタンオンタリオ大学 (1878) がある。人口 36万6151(2011)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典内のロンドンの言及

【イギリス】より

…正式名称=グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland面積=24万4792km2人口(1996)=5848万9975人首都=ロンドンLondon(日本との時差=-9時間)主要言語=英語通貨=ポンドPoundヨーロッパ大陸の西方に位置する立憲王国。正式の国名は〈グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国〉で,〈英国〉とも呼ばれる。…

【区】より

…フランスでもパリ市に20の区arrondissementが設置され,当該区選出の市会議員,市長任命の戸籍官,市議会の選出した者からなる区委員会が,一部の地域行政を処理している。イギリスでは,1963年以来,ロンドン地区に広域自治体として大ロンドン県Greater London Councilが設けられ,その下に,ロンドン市と32の区London Boroughが設けられている。だが,これは公選の議会をもち,自治権を行使している完全自治体であり,〈区〉という日本での一般的訳語は,必ずしも正確でない。…

【地下鉄道】より

…地下鉄が建設された当初は,路面の最大輸送能力が需要に追いつけなかったための地下化であったが,近年の現象は自動車の普及による路面輸送能力の低下によるものである。地下鉄の役割には都市内交通としての面(モスクワ,ニューヨーク)と,郊外と都心を結ぶ高速大量輸送機関としての面(ローマ,ワシントン)があるが,最近は都市の広域化,近郊都市の人口増,新都市開発を反映し,郊外と都心を直接結ぶ路線が建設されている(ロンドン,パリ,東京)。
[日本の地下鉄]
 日本最初の地下鉄の開通は1927年早川徳次の東京地下鉄道会社による浅草~上野間2.2kmである。…

【乗合馬車】より

…しかしこの最初の試みは短期間で終りを告げた。 乗合馬車の本格的な営業開始は,工業化による都市人口の膨張が目だつようになった時点にあたっており,とくに他の都市に比して群を抜いた人口が集中するにいたったロンドンやパリで急速に発達した。まず1820年にロンドンで試みられ,27年にフランスのナント,次いで28年にパリに路線を経営する会社が設立された。…

【化学結合】より

…水素原子の電子軌道はHeと同様2個の電子で安定な配置になるので,2個の原子が1個ずつの電子を出し合って共有することによって結合が形成される。このことを量子論を用いて定式化したのはハイトラーWalter Heitler(1904‐81)とロンドンFritz London(1900‐54)である(1927)。いま2個の水素原子をa,b,電子を1,2と記号づけ,水素原子aの電子軌道の波動関数をψaと表し,1番の電子がこの軌道にあるときψa(1)のように記す。…

【原子価結合法】より

…電子のこのような波動性は波動関数によって説明される。1927年,ハイトラーWalter Heitler(1904‐81)とロンドンFritz London(1900‐54)は,波動関数を用いて水素分子の結合機構を明らかにした。これが原子価結合法と呼ばれるもので,VB法と略称される。…

【化学結合】より

…水素原子の電子軌道はHeと同様2個の電子で安定な配置になるので,2個の原子が1個ずつの電子を出し合って共有することによって結合が形成される。このことを量子論を用いて定式化したのはハイトラーWalter Heitler(1904‐81)とロンドンFritz London(1900‐54)である(1927)。いま2個の水素原子をa,b,電子を1,2と記号づけ,水素原子aの電子軌道の波動関数をψaと表し,1番の電子がこの軌道にあるときψa(1)のように記す。…

【原子価結合法】より

…電子のこのような波動性は波動関数によって説明される。1927年,ハイトラーWalter Heitler(1904‐81)とロンドンFritz London(1900‐54)は,波動関数を用いて水素分子の結合機構を明らかにした。これが原子価結合法と呼ばれるもので,VB法と略称される。…

【超流動】より

…超流動が起こる機構は4Heと3Heとではまったく異なり,前者では4He原子がボース統計に従うことと原子間に斥力があることが,また後者では3He原子がフェルミ統計に従うことと原子間に引力があることが原因になっている。4Heの超流動理論は1930年代にF.ロンドン,L.D.ランダウらによって作られ,3Heの超流動については超伝導のBCS理論の出現(1957)直後からその応用として多くの人たちによって考えられてきた。
[液体ヘリウム4の超流動]
 4Heはボース粒子であってボース統計に従う。…

【児童文学】より


[イギリス]
 16~17世紀は手鏡のようなホーンブックhornbook,17~18世紀は江戸時代の赤本のような行商人によるチャップブックchapbookが,子どもたちの唯一の本だった。しかし1744年にニューベリーJ.Newberyがロンドンのセント・ポール大聖堂前に,世界で初めての子どものための本屋をひらいて,小型の美しい本を発行し,伝承歌謡を集めた《マザーグースの歌(マザーグース)》やO.ゴールドスミスに書かせたと思われる初の創作《靴ふたつさん》を送り出した。しかし18世紀を支配したJ.J.ルソーの教育説はたくさんの心酔者を出して,児童文学は型にはまり,C.ラムは姉メアリーとともにこの風潮に反抗して,《シェークスピア物語》(1807)などを書いたが,児童文学が自由な固有の世界となるには,ペローやグリム,アンデルセンの翻訳をまたなければならなかった。…

【ユートピア】より

… 第2には,反ユートピア(ディストピア)論の登場である。J.ロンドン《鉄のかかと》(1907),E.I.ザミャーチン《われら》(1924),A.L.ハクスリー《すばらしい新世界》(1932),G.オーウェル《1984年》(1949)などの代表例が挙げられる。これらは,理想国家として建設されたはずのユートピアが,かえってその強大な支配力によって人間を不自由化する,というモティーフにもとづいており,社会主義計画経済やケインズ主義政策などの定着の反面であらわになった矛盾に,敏感に反応した文学的表現といえる。…

※「ロンドン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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