マクロ・ダイナミックス(その他表記)macrodynamics

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マクロ・ダイナミックス」の意味・わかりやすい解説

マクロ・ダイナミックス
macrodynamics

巨視的動態理論と訳される。国民所得,投資量などのマクロ変数の時間を通じた動きを解析する経済学の一分野。 (1) マクロ変数の時間を通じた循環的な動きを研究する景気循環論と,(2) 趨勢的な動きを扱う経済成長論との2つが代表的。近代的な景気循環論は P.A.サミュエルソン,J.R.ヒックスらによる乗数・加速度理論の結合体系に始った。最近では T.サージェント,R.ルーカスらの活躍によって,変数の将来の動きを予測するのにすぐれた手法である時系列分析を用いた工学的な研究が発展している。また確率ショックを明示的にモデルに組込むことによって,現実の経済変動の複雑な動きを近似する努力も行われるようになってきている。このような接近方法とはまったく異なる方法に非線形景気循環論を指摘できる。経済成長論では異時点にわたる消費の最大化問題を設定することによって,時間要素をモデルに組込む工夫が盛んに行われている。

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