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経済成長論 けいざいせいちょうろんTheory of economic growth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

経済成長論
けいざいせいちょうろん
Theory of economic growth

景気循環論が周期的な経済変動を考察の対象とするのに対し,経済成長論は経済変数の趨勢的な動きをどのような要因が決めているかを分析する。 N.カルドアをはじめとする多くの計量分析の研究が明らかにした「定型化された事実」を説明するためにさまざまなモデルが提供されている。 S.R.F.ハロッドと E.D.ドーマーは,貯蓄性向資本係数の比が人口の成長率に等しくなることが恒常成長が実現するための条件であることを示し,このときには定型化された事実の多くが説明できるとした。しかし貯蓄性向,資本係数,人口の成長率ともにパラメータとされており,恒常成長がいかにして実現されるかという問題に解答を与えるのに難があった。新古典派成長論では集計的な生産関数を用い,均整成長経路では成長率が技術進歩率と人口の成長率とで決まることを示している。最近では P.M.ローマーや R.E.ルーカスの先駆的な業績を端緒にして,新古典派理論では外生的に与えられていた技術進歩率を内生的に決める成長論が開発されている。

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