マグノン(その他表記)magnon

デジタル大辞泉 「マグノン」の意味・読み・例文・類語

マグノン(magnon)

スピン波量子化することによって考えられる準粒子。結晶中の電子スピンの乱れが波として伝わる様子などを記述できる。スピン波量子

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マグノン」の意味・わかりやすい解説

マグノン
magnon

強磁性体反強磁性体のように規則正しく並んだスピン系では,その励起状態スピン波で表わされるが,このスピン波を量子化して得られる粒子がマグノンである。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マグノン」の意味・わかりやすい解説

マグノン
まぐのん

スピン波

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世界大百科事典(旧版)内のマグノンの言及

【素励起】より

… 上で述べた,2個のフェルミ粒子に伴うボース的な素励起には,フェルミ流体論で記述される粒子が個別に励起される(個別励起)場合と,そのような2個の粒子の集りが,相互に一定の関係を保ちつつ集団として励起される(集団励起)場合があり,プラズモンは後者の例である。集団励起の例として,プラズモンのように電荷の密度ではなく,スピンの密度の変化を記述するものとしてマグノンmagnonがある。このマグノンは基底状態が強磁性,あるいは反強磁性のように磁気的性質をもっているときに,金属,絶縁体を問わず存在する。…

※「マグノン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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