マルシャン(André Marchand)(読み)まるしゃん(英語表記)André Marchand

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

マルシャン(André Marchand)
まるしゃん
André Marchand
(1907―1998)

フランス画家セザンヌ生地としても知られるエクサン・プロバンスに生まれる。故郷ブルゴーニュでの光と自然の探究から、表現主義的な強い色彩対比により、装飾的な風景や人物を描く。1941年のパリにおける対独レジスタンス的意味合いをもった「フランス伝統青年画家」展の創立メンバーで、このグループはのちサロン・ド・メに発展し、その創立会員としてフランス画壇で活躍。絵画のほか、タペストリー壁画なども多く手がけた。

[染谷 滋]

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