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マルティネス・モンタニェース Juan Martínez Montañés(Montañez)

世界大百科事典 第2版の解説

マルティネス・モンタニェース【Juan Martínez Montañés(Montañez)】

1568‐1649
スペインの彫刻家。ハエン県アルカラ・ラ・レアールAlcalá la Realに生まれ,セビリャで没。17世紀前半のセビリャ派木造彩色聖像彫刻の総帥で,アンダルシアや新大陸の修道院や教会堂用に数多くの祭壇衝立を設計,その付属彫刻や宗教行列用の受難像を刻んだ。G.フェルナンデスに代表されるカスティリャ派の強烈な表現主義に対して,写実と理想化を微妙に調和させ,ムリーリョに通じる甘美な宗教性と静謐で瞑想的な神秘性の強い作品を数多く残した。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のマルティネス・モンタニェースの言及

【スペイン美術】より

…バロック時代に入るとカスティリャ派のG.フェルナンデスがマニエリスムの表現主義的傾向を継承発展させた。それに対して南部セビリャ派のマルティネス・モンタニェース,グラナダ派のA.カーノやP.deメーナが優雅なレアリスムを展開し,当時の民衆の素朴な信仰心にこたえたのである。
【絵画】
 スペイン絵画の源流を遡及的に確認しうるのはモサラベ美術の写本挿絵までで,それ以前のものは現存しない。…

【バロック美術】より

…リベラおよびスルバランは反宗教改革の内省的精神と真実な信仰の表白者である。彫刻においてもカスティリャのフェルナンデス,セビリャのマルティネス・モンタニェースは,彩色木彫によって情動的な〈哀しみのマリア像〉を作り,ベラスケスの弟子カーノもまた民衆にアピールする甘美でセンチメンタルな宗教像を作った。これらのスペインの彫刻は,民衆の熱烈な信仰のもっとも民俗的な表出である。…

※「マルティネス・モンタニェース」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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