静謐(読み)セイヒツ

デジタル大辞泉 「静謐」の意味・読み・例文・類語

せい‐ひつ【静×謐】

[名・形動]
静かで落ち着いていること。また、そのさま。「深夜書斎に過ごす静謐なひととき」
世の中が穏やかに治まっていること。また、そのさま。「静謐世情
[類語]物静か内気弱気引っ込み思案気弱内弁慶陰弁慶臆病大人しいこわがり小心小胆怯懦きょうだ怯弱きょうじゃく意気地なし小心翼翼弱腰薄弱惰弱柔弱軟弱優柔不断やわやわ弱弱しい女女しい弱音を吐く・音を上げる悲鳴を上げる・気が弱い腰が弱い煮え切らない肝が小さい・肝っ玉が小さい・温順柔順従順温柔温良順良素直穏和おだやかおとなしやか控えめ優しい内向的人見知りしんねりむっつりシャイ心静か安らか安穏のどか悠長悠然悠悠悠揚浩然どっしり気長伸び伸び伸びやかのんびり屈託無い自然体のんどりしなやかしとやかなよやかなよなよしっとり物柔らか静静しずしずソフトおっとり婉然えんぜんしおらしい閑語たおやかナイーブ心優しい柔和温雅鷹揚おうよう静心しずこころ従容しょうよう悠悠閑閑おおどかつつましい奥ゆかしい泰然自若平静冷静安静しみじみしっぽりしんみり静まる温顔温容春風駘蕩たいとう穏便粛粛静粛

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精選版 日本国語大辞典 「静謐」の意味・読み・例文・類語

せい‐ひつ【静謐】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 世の中がおだやかに治まること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「属世機之静謐、託琴書而終日」(出典凌雲集(814)序)
    2. 「テンカ イマ xeifitni(セイヒツニ) ゴザル」(出典:日葡辞書(1603‐04))
  3. 静かで、落ち着いていること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「強い力が籠ってるやうだが、それと共に飽迄静謐だ」(出典:煤煙(1909)〈森田草平〉一九)
    2. [その他の文献]〔嵆康‐琴賦〕

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普及版 字通 「静謐」の読み・字形・画数・意味

【静謐】せいひつ

静かで安らか。〔宋書、礼志一〕(太常馮懐の上)况(いは)んや今、陛下を以てに臨み、百官虔恭(けんきよう)を以て事に(のぞ)む。(おそ)れ無く、江外靜謐なり。

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