マーナサローワル[湖](読み)マーナサローワル

百科事典マイペディア 「マーナサローワル[湖]」の意味・わかりやすい解説

マーナサローワル[湖]【マーナサローワル】

中国,チベット南西部,ナムナニ山とカイラス山の間にある湖。チベット語ではマパムユムツォ(瑪旁雍錯)。湖面標高4587m。面積412km2湖水は透明度が高く14m以上ある。北西ラカス(拉昂錯)湖に通じている。かつてはラカス湖からランチェン・カンバブ(象泉河=サトレジ川)に流出していたが,1976年の調査で,湖面が低下し川とは寸断されていることが判明した。一帯は古くから仏教ヒンドゥー教聖地となっており,この湖はインド神話上の神聖な湖〈マーナサ〉に比定されている。
→関連項目ヤルンズアンボ[川]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のマーナサローワル[湖]の言及

【マーナサ[湖]】より

…マーナサ湖はこの神話において重要な場面となっているばかりでなく,仏教神話にいう四大河の発源するアナバタプタ(阿耨達池(あのくだつち))もこの湖を指すとされる。現在の中華人民共和国チベット自治区南西部に位置するマーナサローワル湖(マパム・ツォともいう。面積500km2,湖面の標高4602m)がこれにあたるといわれる。…

※「マーナサローワル[湖]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android