ミラー(William Hallowes Miller)(読み)みらー(英語表記)William Hallowes Miller

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ミラー(William Hallowes Miller)
みらー
William Hallowes Miller
(1801―1880)

イギリスの鉱物学者。ウェールズに生まれる。ケンブリッジ大学を卒業。1832~1870年ケンブリッジ大学の鉱物学教授を務める。結晶学ほか流体力学静水力学に関する研究がある。とくに結晶面を定義づける指数(h,k,l)を最初に使用した。これを「ミラー指数」あるいは「ミラー記号」とよぶ。主著に『結晶学論』Treatise on Crystallography(1839)がある。英国学士院会員。フランス科学アカデミー会員。

松原 聰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android