日本大百科全書(ニッポニカ) 「メアリー・ポピンズ」の意味・わかりやすい解説
メアリー・ポピンズ
めありーぽぴんず
Mary Poppins
イギリスの女流児童文学作家トラバースの童話の主人公。東風に乗ってロンドンのバンクス家に現れ、階段の手すりをすうっと滑り上がって二階に行き、からっぽのバッグから次々と必要なものを取り出したメアリー・ポピンズは、この日からバンクス家のナースとなり、子供たちの世話をしながら、数々の魔法を披露して皆を驚かせる。「メアリー・ポピンズ」のシリーズは、いまでは世界中の多くの子供たちに親しまれているが、ジュリー・アンドリュース主演で映画化もされ(1964)、たいへんな人気をよんだ。
[八木田宜子]
『林容吉訳『風にのってきたメアリー・ポピンズ』(岩波少年文庫)』