メキシコ神話(読み)メキシコしんわ(その他表記)Mexican myths

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メキシコ神話」の意味・わかりやすい解説

メキシコ神話
メキシコしんわ
Mexican myths

広義ではユカタン半島を中心としたマヤ文明系の神話も含むべきであるが,通常はメキシコ高原を中心に栄えたテオティワカン,トゥラを経てアステカ王国にいたる文化系,特にアステカ民族の伝えていた神話をいう。初期の神話は農耕生活を基盤にした平和的なもので,トラロックという雨の神,その配偶神の水の神,太陽神,太陰神,および羽毛の生えたへび神などの話が伝えられていたと思われる。アステカは戦闘的な性格が強く,夕方には死に翌日に再生する戦士ウィツィロポチトリ神が太陽の象徴として信仰の中心となり,星や月に対して戦いを挑むと考えられた。この神に供するために戦争を起し,捕虜の心臓を素手でつかみ出していけにえとした。

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