メリキップス

百科事典マイペディア 「メリキップス」の意味・わかりやすい解説

メリキップス

中新世鮮新世に栄えた化石ウマ。前後肢ともに3本の指をもつが,蹄(ひづめ)のある中央の指だけで歩いた。肩高75cmくらい。頬歯は長冠歯で,歯冠セメント質におおわれ,咀嚼(そしゃく)面の稜線複雑

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世界大百科事典(旧版)内のメリキップスの言及

【ウマ(馬)】より

…中新世の後期は,全世界的な乾燥化があり草原性の環境が拡大したが,それに伴ってウマ科の第2回の大放散が見られた。パラヒップスの子孫のメリキップスMerychippusの体の構造は,より草原生活へ適応しているが,このほか小型のナンニップスNannippusヒッパリオン,大型のプリオヒップスPliohippusなどが出現している。ヒッパリオンは,北アメリカからユーラシアへ移動し,それまでの森林生活者のアンキテリウムと交代し,さらにサバンナの環境にまで進出し,次の第四紀の初めに,1指性のエクウスが出現するまで各地に残存していた。…

※「メリキップス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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