複雑(読み)フクザツ

デジタル大辞泉 「複雑」の意味・読み・例文・類語

ふく‐ざつ【複雑】

[名・形動]物事事情関係がこみいっていること。入り組んでいて、簡単に理解・説明できないこと。一面的ではないこと。また、そのさま。「複雑な仕組み」「複雑な手続き」「複雑な気持ち」「複雑笑い」⇔単純
「―し矛盾した心の経験は」〈藤村新生
[派生]ふくざつさ[名]
[類語]煩雑はんざつ煩瑣はんさ錯雑錯綜さくそう面倒厄介紆余曲折手数てかず・てすううるさい煩わしい面倒臭いやかましいうっとうしいこうるさい気詰まりしち面倒しち面倒臭いくだくだしいややこしいしち難しい入り組んだ込み入った手が込んだ難しい難儀煩多世話気が重い気が進まない気乗り薄うんざり億劫おっくう渋る投げ遣り大儀懶惰らんだ横着怠慢怠惰不精懈怠けたい世話が焼ける手が掛かる冗長繁簡ごたごたもつれる入り乱れる紛糾ごっちゃ乱雑雑然

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精選版 日本国語大辞典 「複雑」の意味・読み・例文・類語

ふく‐ざつ【複雑】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 重なり混じって込み入っていること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「多くは種々の他物と複雑して此地殻の層秩を成せり」(出典:博物学階梯(1877)〈中川重麗訳〉)
    2. 「ただ人は社会を作って居るから、生命を保つ上に多少複雑になって居るばかりだ」(出典:神の子(1902)〈国木田独歩〉上)

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