モチビョウキン(餅病菌)(読み)モチビョウキン(英語表記)Exobasidium

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

モチビョウキン(餅病菌)
モチビョウキン
Exobasidium

担子菌類ヒダナシタケ目モチビョウキン科の1属。約 15種が知られ,そのうち日本特産で代表的なものはツバキモチビョウキン E. camelliaeツツジモチビョウキン E. japonicumである。前者ツバキに寄生し,花部や子房をおかすので花の奇形を生じ,しばしば餅のような外見で,握りこぶしのような形になることもある。後者キリシマツツジモチツツジヤマツツジなどツツジの類に寄生し,その葉がふくれて餅のような外観を呈し,しばしば美しい紅色を帯びる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android