モリン

化学辞典 第2版 「モリン」の解説

モリン
モリン
morin

2′,3,4′,5,7-pentahydroxyflavone.C15H10O7(302.23).熱帯産クワ科Chlorophora tinctoria(L.) Gaud.およびクワMorus bombycis Koidz.の心材に含まれるフラボノール光輝ある無色の針状晶.融点286~288 ℃.λmax 254,264,370 nm(メタノール).酢酸,アルカリ溶液,アルコール類に可溶,水に難溶,エーテル,二硫化炭素に不溶.フェーリング液,アンモニア性銀液を還元する.中性または酢酸酸性で,Alほか数種類の金属イオンと反応して蛍光を発する可溶性錯塩を生じるので,分析用試薬,媒染染料として利用される.[CAS 480-16-0]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android