モーガン商会(読み)もーがんしょうかい

山川 世界史小辞典 改訂新版 「モーガン商会」の解説

モーガン商会(モーガンしょうかい)
Morgan Firm

アメリカモーガン財閥投資銀行。J.P.モーガンが1871年金融業者ドレクセル会社と提携してニューヨーク設立ヨーロッパ,特にイギリスからのほぼ独占的な資本輸入業務をとおして,90年代に12鉄道会社を傘下に収め,1901年ユー・エス・スティール会社を設立するなど,多く産業企業合同媒介により巨大な利潤を得る。33年銀行法で商業銀行と投資銀行に分割

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のモーガン商会の言及

【モーガン】より

…1857年にニューヨークのダンカン・シャーマン商会に入社して,金融界への第一歩を踏み出した。その後いくつかの会社に勤めたのち,71年にフィラデルフィアの銀行家とドレクセル・モーガン商会を設立,95年にはJ.P.モーガン商会J.P.Morgan & Co.に改組した。産業界への貢献としては,1885年のペンシルベニア鉄道会社とニューヨーク・セントラル鉄道会社の激烈な闘争の調停をはじめ,チェサピーク・オハイオ,ノーザン・パシフィック,ボルティモア・オハイオなどの数多くの鉄道会社を再編成し,1900年までに金融的支配のもとに国内最大の鉄道事業の指導者となった。…

【モルガン財閥】より

…モーガン財閥ともいう。財閥の宗主J.P.モーガンおよび彼の組織したモーガン(モルガン)商会J.P.Morgan & Co.は,アメリカ資本主義の発展の歴史と密接に関係し,強大な影響力を与えてきた。モーガンはウォール街を牛耳り,その強力な産業支配を通じて,J.D.ロックフェラーA.W.メロンと並んで,ニューディール前のアメリカの影の支配者として時の政権も動かすほどの力をもって君臨した。…

※「モーガン商会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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