ヤング(読み)やんぐ(英語表記)Denton True Young

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヤング(Denton True Young)
やんぐ
Denton True Young
(1867―1955)

アメリカのプロ野球選手(右投右打)。通称サイ・ヤングCy Young。大リーグ(メジャー・リーグ)のクリーブランド・スパイダーズ、セントルイス・パーフェクトズ(1900年よりセントルイス・カージナルス)、ボストン・ソマーセッツ(1903年よりボストン・ピルグリムス、07年よりボストン・レッドソックス)、クリーブランド・ナップス(現クリーブランド・インディアンス)、ボストン・ラトラーズ(現アトランタ・ブレーブス)で投手としてプレー。歴代最多の通算511勝を誇る大投手である。1907年にはレッドソックスで監督も務めた。
 3月29日、オハイオ州ギルモアで生まれる。1890年、ナショナル・リーグのクリーブランド・スパイダーズに入団。1年目こそ9勝だったが、1891年からは毎年20勝以上をマーク。1892年は最多勝と最優秀防御率、95年は最多勝、96年には奪三振王となった。1897年に初のノーヒットノーランを達成。1899年にはパーフェクトズに移籍した。翌年チームはカージナルスと改称されたが、19勝19敗にとどまり、連続20勝は9年で止まった。1901年にアメリカン・リーグが創設され、ソマーセッツの誕生と同時に移籍、4年連続20勝と復活した。1901年は投手三冠王、02年と03年は最多勝を獲得した。1904年には2リーグ制成立以降の大リーグにおける初の完全試合を達成。ピルグリムスを経てレッドソックスへと球団名が変わり、兼任監督として6試合だけ采配(さいはい)も振るった1907年からは、ふたたび2年連続20勝をマークし、08年にはふたたびノーヒットノーランを達成した。1909年からナップスへ加入した。この年は19勝したが、徐々に衰えが隠せなくなり、11年のシーズン途中でラトラーズへ移ったのを最後に引退した。なお両リーグの最優秀投手に贈られるサイ・ヤング賞は彼の名にちなむ。
 選手としての22年間の通算成績は、登板試合906、投球回7356、511勝316敗、防御率2.63、奪三振2803、完投749、完封76。獲得したおもなタイトルは、最多勝利5回、最優秀防御率2回、最多奪三振2回。1937年に野球殿堂入り。[山下 健]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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