翻訳|Saint Louis
アメリカ合衆国ミズーリ州の最大都市。人口34万4362(2005),大都市域人口252万(1992)。州東部,ミシシッピ川西岸に位置し,大都市域は対岸のイリノイ州へも延び,イースト・セント・ルイスなどの衛星都市群をもつ。ミズーリ川とミシシッピ川本流の合流点のすぐ下流に位置し,1764年にフランスの毛皮商人が取引所を建設,地名はフランス王ルイ9世にちなむ。開拓初期以来,水上交通の要衝として発展,現在もハイウェー,鉄道,航空路の結節点。州東部最大の中心で,西部のカンザス・シティと州の商圏を二分する。また,デトロイトに次ぐ自動車工業の中心地で,フォード,GMなどの工場がある。マクダネル・ダグラス航空会社の本社もある。靴,ビール,機械などの工業,農産物の集散などの商業活動も盛んである。西部開拓史関係の資料を集めた博物館Museum of Westward Expansionがあり,西郊にはワシントン大学がある。
執筆者:正井 泰夫
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…独立当時は,まだ行政区画もできていないアパラチア山脈以西の,ミシシッピ川までの土地を西部とよんだが,その後ミシシッピ川以西の土地もアメリカ領となり,開拓も西へ進むにつれて,西部もまた西へ移動した。ミシシッピ川中流の町セント・ルイスが西部へ向かうときの出発点となり,この川の西方すべてを西部とよぶ時代が続いたが,今日では西経約104゜の線より西にある11州を西部といっている。このうち,山岳や砂漠の多い内陸部8州が大半を占め,太平洋岸には3州がある。…
※「セントルイス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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