ヤング(Stark Young)(読み)やんぐ(英語表記)Stark Young

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ヤング(Stark Young)
やんぐ
Stark Young
(1881―1963)

アメリカの劇作家劇評家。ミシシッピ大学卒業後、母校教鞭(きょうべん)をとっていたが、のちジャーナリストとなり、有力な雑誌や新聞に、鋭い洞察力と豊かな教養に裏づけられた劇評を発表、「コスモポリタン派」とよばれ、1920年代を代表する劇評家となる。50年代にはチェーホフの優れた翻訳を出し、その演出も成功を収めた。南部文化の強力な擁護者でもある。作品では評論演劇』(1927)、劇評集『不滅の影』(1948)がよく知られている。

[有賀文康]

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