日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ユニオン・パシフィック鉄道
ゆにおんぱしふぃっくてつどう
Union Pacific Railroad
アメリカ合衆国の大手鉄道会社の一つ。最初の大陸横断鉄道の一部となった鉄道で、1862年制定の太平洋鉄道法(Pacific Railway Act)により設立された。1863年にミズーリ川に臨むネブラスカ州オマハより起工し、1869年5月10日、ユタ州オグデン西方のプロモントリーで、サクラメントより線路を延長してきたセントラル・パシフィック鉄道と接続した。のちに、ポートランドとシアトル、あるいはロサンゼルスに至るルートを開通させ、1897年には鉄道王の一人E・H・ハリマン傘下の鉄道となった。1982年ミズーリ・パシフィック鉄道を傘下に収め、ウェスタン・パシフィック鉄道を合併、1988年にミズーリ・カンザス・テキサス鉄道Missouri-Kansas-Texas Railroad、1995年にシカゴ・アンド・ノース・ウェスタン鉄道Chicago & North Western Railway、1996年にデンバー・アンド・リオ・グランデ・ウェスタン鉄道Denver & Rio Grande Western Railroadおよびサザン・パシフィック鉄道を合併した。総延長約5万1338キロメートル(2011)。
[青木栄一・青木 亮]