ヨウィニアヌス(英語表記)Jovinianus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨウィニアヌス」の意味・わかりやすい解説

ヨウィニアヌス
Jovinianus

[生]?
[没]405頃/412以後
古代ローマ修道士。初めミラノで修道生活をおくっていたが,神の前には童貞生活も結婚生活も同じ価値であること,断食はそれ自体無価値であること,罪には大小区別がないこと,聖母マリアは終生処女ではなかったことなどを主張して修道院を退き,ローマに出てその教えを述べ,多数の追従者を得た。アウグスチヌスヒエロニムスは彼を反駁し,教皇シリキウスおよびミラノ宗教会議におけるアンブロシウス司教は彼の説を異端として断罪した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android