ヨードチロシン

化学辞典 第2版 「ヨードチロシン」の解説

ヨードチロシン
ヨードチロシン
iodotyrosine

甲状せんホルモンであるL-チロキシンおよび3,5,3′-トリヨードチロニンの前駆物質.モノヨードチロシン(MIT)とジヨードチロシン(DIT)がある.】3-ヨードチロシン(2-amino-3(3-iodo-4-hydroxyphenyl)propanoic acid).C9H10INO3(307.09).L-体は甲状腺組織やヒトの血清に存在する.3-アミノチロシンをジアゾ化後,ヨウ素化して合成する.融点202~204 ℃.-4.4°(1 mol L-1 塩酸).熱湯に可溶.【】ジヨードチロシン(3,5-diiodo-L-tyrosine):C9H9I2NO3(432.98).アンモニア水中でL-チロシンにヨウ素を作用させると得られる.分解点215 ℃.+2.3°(1 mol L-1 塩酸).甲状腺刺激ホルモン関与のcAMPの生成を阻害する.バセドウ病の治療薬として用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android