ラノステロール

化学辞典 第2版 「ラノステロール」の解説

ラノステロール
ラノステロール
lanosterol

(3β)-lanosta-8,24-dien-3-ol.C30H50O(426.71).羊毛脂バター脂,酵母などから抽出される四環性トリテルペノイド.融点139 ℃.+60°(クロロホルム).エーテル,クロロホルムに可溶,水に不溶.スクアレン-2,3-エポキシドの環化反応で生合成される.コレステロールエルゴステロールなどは,このもののC-4およびC-14位メチル基が脱離して生成したものである.[CAS 79-63-0]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のラノステロールの言及

【ステロイド】より

…ほとんどすべての真核細胞にあまねく分布し,種々の機能や特異な生物活性を担っており,ひじょうに多くのものが分離されている。ステロイド核は,イソプレンが6個つながったトリテルペンであるスクアレンが閉環してできるラノステロール(図2)を経てつくられる。この生合成反応はミクロソームにおいて行われる。…

※「ラノステロール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android