化学辞典 第2版 「リゾホスホリピド」の解説
リゾホスホリピド
リゾホスホリピド
lysophospholipid
リン脂質(グリセロリン脂質)のβ位の脂肪酸が特異的に加水分解されて生じるもので,この反応はヘビ毒などにあるホスホリパーゼAによって触媒される.普通の環境においても,ほとんどの組織や臓器にきわめて少量であるが存在する.しかし,この物質自体は生体膜に毒性作用を示す.おもなリゾホスホリピドは次の3種類である.リゾホスファチジルコリン(リゾレシチン),リゾホスファチジルエタノールアミン(リゾケファリン),リゾホスファチジルセリン.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報