大学事典 「リュブリャナ大学」の解説
リュブリャナ大学[スロヴェニア]
リュブリャナだいがく
スロヴェニアの首都リュブリャナにある。17世紀に生まれた神学・哲学学校を前身として,1810年にフランスのナポレオン統治下で誕生した。当時はフランスのエコール・サントラル(Ecoles Centrales)に倣い,中央学校(スロヴェニア)と呼ばれた。その後オーストリア・ハプスブルク帝国下で閉鎖されたが,独立後の1919年に5学部(法学,哲学,科学技術,神学,薬学)で再建された。その後スロヴェニアはユーゴスラヴィア連合の一共和国として社会主義体制となるが,体制転換後の1991年に独立した。以後はヨーロッパ型の大学を目指し,ボローニャ・プロセスによる大学改革を積極的に推進している。2015年現在23学部と三つの専門学校があり,学生数約5万6000人を有する大規模国立総合大学で,タイムズ誌の世界大学ランキング(2015/16)では601~800位で名前があがっている。
著者: 加藤一夫
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報