日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ロッシ(Tino Rossi)
ろっし
Tino Rossi
(1907―1983)
フランスのシャンソン歌手。コルシカ島生まれ。本名Constantino Rossi。マルセイユでスカウトされ、しばらく地方を巡業したのち1934年パリでデビュー。同年カジノ・ド・パリで上演されたレビューのコルシカ島の場面の主役に選ばれ、好評を博した。以後スターの道を歩み、ステージ、レコード、映画などで活躍した。甘く美しい声をもち、シャントゥール・ド・シャルム(魅惑の男性歌手)の呼称は彼に初めて用いられた。名唱として知られるものに『おおコルシカよ、愛の島』『ビエニ・ビエニ』『小雨降る径(みち)』など。
[田井竜一]
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