ロボット権(読み)ろぼっとけん(英語表記)robots' rights

知恵蔵 「ロボット権」の解説

ロボット権

将来予想されるロボットの「人権」のこと。アシモフの「ロボット工学三原則」において間接的に提示されていたが、英国政府が2006年、複数の民間シンクタンクに依頼して行った未来予測の中で取り上げられ、初めて準公式文書に登場した。 報告書は50年後の世界を展望するもので、人工知能技術革新にともなってロボットが人間並みの知能と行動性、自己複製機能などを持つようになると予想。その場合、ロボットに人間並みの権利を与えるべきだという「議論が起こる可能性」を指摘している。 ロボット権に関する報告を行ったのは、英経営コンサルタント「Outsights」http://outsights.co.uk/と世論調査会社「Ipsos Mori」http://www.ipsos-mori.com/の2社。

(築地達郎 龍谷大学准教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android