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ローヤル・タッチ royal touch

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世界大百科事典 第2版の解説

ローヤル・タッチ【royal touch】

〈王の触手療法〉。国王が病人の患部に手を触れることによって病気を治癒するという奇跡療法のこと。王の呪術的機能を示すものとして知られる。対象となった病気は瘰癧(るいれき)とそれに類似した病気で,〈王の病いking’s evil〉といわれた。イギリスでは17世紀のスチュアート朝フランスでは18世紀のルイ王朝の時代にもっとも盛んに行われ,いずれも儀式化し,チャールズ2世は毎年4000人に,ルイ15世は戴冠式で2000人に触れたといわれる。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のローヤル・タッチの言及

【信仰治療】より

…そして近代科学が発達した後も,民間では〈手のひら療法〉の名で,手当てによる治療法は残り伝えられていて,多くの新しい宗教はこの方法を実践してきた。とくにイギリスやフランスの国王が行った按手療法は〈ローヤル・タッチ〉の名で知られている。人間の手で,他者の患部に触れるとき,少なくとも手のぬくもりが伝わる。…

【手】より

…〈手当て〉ということばに残っているように,患部に手をあてがって疼痛(とうつう)を鎮める方法は心理的効果もあって,現在も薬によらない有効な手段とされている。なお,国王による瘰癧の触手療法は〈ローヤル・タッチ〉として西洋史上有名。 身ぶり語の中で手による意思や感情の表現は多く,手や指が同じ形でも各民族によってその意味は異なる。…

【瘰癧】より

…この腺病が結核症であることがわかるのは19世紀になってからである。中世から近世にかけてのヨーロッパでは生活環境の理由もあって,これが流行し,当時のいわゆるローヤル・タッチ(王の触手療法)の対象となり,〈王の病king’s evil〉といわれた。 日本では,瘰癧という言葉は,平安時代の《医心方》の巻十六にみられるが,古来日本でいわれた瘰癧がはたして結核性頸部リンパ節炎であったか,あるいは別のリンパ腺によるいわゆる〈ぐりぐり〉であったかは判然としない。…

※「ローヤル・タッチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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