ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルイ15世」の意味・わかりやすい解説
ルイ15世
ルイじゅうごせい
Louis XV, le Bien-Aimé
[没]1774.5.10. ベルサイユ
フランス王 (在位 1715~74) 。ルイ 14世の曾孫。5歳でブルボン朝第4代王位についた。初めオルレアン公フィリップが摂政となり (15~23) ,多元会議制 polysynodieを行なった。のち,G.デュボア,ブルボン公そして枢機卿 A.フルーリが宰相となり,J.ローによって破綻した経済の回復に努めたが,ポーランド継承戦争 (33~35) ,オーストリア継承戦争 (40~48) に巻込まれた。 1743年フルーリの死とともに親政が行われたが,王は小心で強い信念をもたず,特に愛妾ポンパドゥール侯夫人の影響を受け,七年戦争 (56~63) に参加してイギリスと戦いインドと北アメリカの植民地を失った。戦後,深刻な財政危機に直面し,R.モープー,J.テレ,エギヨン公の三頭政治による財政と行政および司法改革策が企てられ,高等法院と対立した。
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