瘰癧(読み)ルイレキ

百科事典マイペディアの解説

瘰癧【るいれき】

結核性頸部リンパ節(腺)炎の俗称。咽頭や扁桃などの初感染巣からリンパ行性に,あるいは肺初感染巣から血行性に感染する。頸部リンパ腺は多数腫脹(しゅちょう)し,数珠(じゅず)状に連なる。慢性に経過するが,初期の活動性の時期には,発熱やリンパ節の圧痛などが著しい。治療は抗結核薬の全身投与(ときにリンパ節内への注入),病巣のX線治療や摘出など。
→関連項目放射線治療リンパ節炎

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世界大百科事典 第2版の解説

るいれき【瘰癧】

医学的には頸部リンパ節結核tuberculous cervical lymphadenitisといい,結核性頸部リンパ節炎ともいう。表皮に近い頸部のリンパ節にみられる結核性炎症。肺に感染した結核菌が肺門リンパ節の病巣からリンパの流れによって直接頸部リンパ節に運ばれるか,あるいは肺結核の病巣から気管支を通って扁桃に運ばれた結核菌がリンパを介して頸部リンパ節に侵入して起こる。初期には1個または数個の頸部リンパ節がそれぞれに孤立してはれる(これを初期腫張型という)が,やがてリンパ節周囲炎が起こるとリンパ節は癒着して腺塊を形成し,自発痛・圧痛を伴うようになる(浸潤型)。

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大辞林 第三版の解説

るいれき【瘰癧】

頸部けいぶリンパ節結核の古称。少・青年に多い疾患であったが、最近ではまれ。結核菌が顎下部・側頸部・鎖骨上窩などのリンパ節に侵入し結節を形成。次第に乾酪化、化膿して瘻孔ろうこうを作る。

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精選版 日本国語大辞典の解説

るい‐れき【瘰癧】

〘名〙 結核性頸部リンパ節炎の古い呼称。感染巣から結核菌が運ばれて起こる結核症の特異型。多く頸のあたりに生じて瘤(こぶ)状をなし、次第に蔓延して膿をもち、終に破れて膿汁を分泌する。〔医心方(984)〕 〔行営雑録〕

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世界大百科事典内の瘰癧の言及

【結核】より

…また胸膜炎,腹膜炎,心囊炎の一部も血行性転移によって起こる。(3)リンパ行性転移 リンパの流れにのって結核菌が運ばれてできる病変として,胸膜炎や結核性頸部リンパ節炎(瘰癧(るいれき))がある。 血行性転移で腎結核が起これば,ここから尿管を通って管内性に広がって膀胱結核が起こることがある。…

【ローヤル・タッチ】より

…王の呪術的機能を示すものとして知られる。対象となった病気は瘰癧(るいれき)とそれに類似した病気で,〈王の病いking’s evil〉といわれた。イギリスでは17世紀のスチュアート朝,フランスでは18世紀のルイ王朝の時代にもっとも盛んに行われ,いずれも儀式化し,チャールズ2世は毎年4000人に,ルイ15世は戴冠式で2000人に触れたといわれる。…

※「瘰癧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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