ワイヤヘアードフォックステリア種(英語表記)wirehaired fox terrier

改訂新版 世界大百科事典 の解説

ワイヤヘアード・フォックス・テリア[種]
wirehaired fox terrier

原産地がイギリスの家庭犬。古代ワーキングテリアを基礎に18世紀中ごろに作出されたイヌで,19世紀中ごろからフォックス・テリアと呼ばれた。当初は名称のようにキツネ猟に使われ,鋭い臭覚視力,たくましい耐久力,大胆で勇敢な性質が称揚され,猟犬種に入れられていた。20世紀に入りスマートで貴族的な容姿が迎えられ,ショー・ドッグとして発展した。被毛は白が基調で背と耳に黒とタン茶褐色)の斑があり,粗剛でやや縮れ,硬いほどよいとされ,また尾は起立時の頭頂の高さに合致する長さに断尾される習慣になっている。体高は約45cm,体重は約7~9kgで,ショー・ドッグとしての諸規準は概して厳格である。ほかに被毛のみが異なる(短い)スムースヘアード・フォックス・テリアsmoothhaired fox terrierがある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android