ヴァーチュ(読み)ばーちゅ(その他表記)VERTU

知恵蔵 「ヴァーチュ」の解説

ヴァーチュ

ノキア社傘下の高級携帯電話機の製造会社で、本社イギリスにある。1998年にそのコンセプトが提案され、2002年に最初の機種が発売されて以来、妥協のないコンセプトや最高級の部品素材が世界中の富裕層で話題となっている。
数種類の機種が発表されており、1台の定価は数十万円から数百万円。代表的なものに、サファイアの液晶画面で熟練工により一つ一つ手作りで組み立てられる「シグネチャー」、チタン製の本体を持つ「アセント」などがある。
またヴァーチュ社製の携帯電話各機種には「コンシェルジュ・ボタン」がついている。これを押すことで、高級クレジットカードさながらのさまざまな特別サービスを受けることができる。
その他全顧客の個人データを管理するデータベース核爆弾でも攻撃からも逃れることのできる地下に保管されているなど、一つ一つのスペックが話題となっている。
日本でもNTTドコモがヴァーチュ社と契約を結んでおり、銀座にヴァーチュ社携帯電話のショールームを開設するなど動きが活発化してきている。

(鍵本聡 ライター / 2009年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android