岩石学辞典 「ヴィトレイン」の解説 ヴィトレイン 光り輝く目立つ層に見える縞状石炭の岩型で,小さな立方体に壊れるか,あるいは貝殻状断口に割れる.巨視的な構造がなく,ヴィトリナイト(vitrinite)に富む組織成分(microlithotype)からなっている[Stopes : 1919, CNRS : 1963].石炭組織中で肉眼的に極めて輝度が高い部分として認められる成分.幅は通常3~5mmの非縞状の帯またはレンズとして産する.顕微鏡下ではヴィトリナイトに富んだ組織成分からなり,原植物の材や樹皮組織から大部分が由来したことを示している[片山ほか : 1970].ラテン語のvitrumはガラスの意味. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報