一変系(読み)イッペンケイ

化学辞典 第2版 「一変系」の解説

一変系
イッペンケイ
monovariant system

相平衡において自由度の数が1であるような系.相律により成分の数が1で相の数が2のとき,および成分の数が2で相の数が3のときは一変系である.水と水蒸気よりなる系は前者の例であり,CuSO4・5H2O結晶を含む硫酸銅の飽和水溶液と水蒸気よりなる系は後者の例である.いずれの場合も温度は自由に変えられるが,これを固定すれば水蒸気圧も決まる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

岩石学辞典 「一変系」の解説

一変系

自由度がただ一つである系.⇒不変系

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android