一色忠慈郎(読み)イッシキ チュウジロウ

20世紀日本人名事典 「一色忠慈郎」の解説

一色 忠慈郎
イッシキ チュウジロウ

明治〜昭和期の諜報活動家



生年
明治19(1886)年4月14日

没年
昭和9(1934)年6月26日

出生地
千葉県

学歴〔年〕
東京専修学校(現・専修大学)中退

経歴
上海で中国語を学び、同地の売薬行商団体・東光会に参加、薬の行商をしながら中国各地を調査する。辛亥革命に参加し、のち漢口で薬屋を営む。大正9〜昭和2年特務機関・田代皖一郎大佐の下で活動し、機関撤退後に再び薬屋を開いた。4年「長江研究」、週刊「中支那」を発行する。上海事変後の排日運動により襲撃を受け帰国した。中国に関する著書を数冊残した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「一色忠慈郎」の解説

一色忠慈郎 いっしき-ちゅうじろう

1886-1934 明治-昭和時代前期の諜報活動家。
明治19年4月14日生まれ。上海で中国語をまなび,薬の行商をしながら中国各地を調査。辛亥(しんがい)革命に参加し,のち漢口で薬屋をいとなむ。大正11年から特務機関田代皖一郎(かんいちろう)のもとで活動。上海事変後の排日運動により帰国。昭和9年6月26日死去。49歳。千葉県出身。東京専修学校(現専修大)中退。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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