一豊公紀(読み)かずとよこうき

日本歴史地名大系 「一豊公紀」の解説

一豊公紀
かずとよこうき

一三巻

解説 掛川城主・土佐高知藩主山内一豊の家史。明治四四年東京の山内邸に家史編纂所を設け、歴代の公記の編纂を進めた。第二次世界大戦の戦災で校本の約三分の一と原史料の一部を焼失したが、昭和二七年に編纂を完了。御手元文書・公的文書、藩の諸記録などの原史料と文献史料に考証を加え、初代一豊より一六代豊範までを編年記事とする。本書は天文一四年の一豊の誕生から慶長一〇年の死去までの内容だが、幼少時代は文献史料が少なく、天正一八年の小田原攻めまでも独自のものは少ない。掛川時代の一〇年間には史料も増加し、土佐入国後の五ヵ年は内容も総合的で充実している。昭和五五年正本より写真製版印刷したものを、山内家史料刊行委員会が一千部限定で出版。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android